8月14日(木)

 


 目覚めると、どんより曇ってはいたが、かろうじて雨は降っていなかった。

 今朝はなんとか早起きして釣行に出発した。

 お盆休み真っ最中ということで、このキャンプ地はすっかり人が増えた。ボクらが来た当初、テントは数張りしかなかったのに、すでに20張り以上になっていた。

 たいていのグループは草地の周囲に沿ってテントを設営して、真ん中の広場は空けていたのだが、さすがに場所がなくなったのか、ど真ん中に設営したグループもあった。周囲から視線を感じて不快ではないのだろうか。それに公園入口のジャリの駐車場の奥のほうにも数張りのテントが見えた。1泊だけのツーリングライダーは混雑している草地を避けたようだった。

 それでもボクらの周りの草地にテントを張っているグループのほとんどが1泊〜2泊の短期滞在。すぐに人やテントが変わっていた。そんな中、ボクらと同じくらい長期滞在のテントは2張りほどあった。のちに、話かけて仲良くなった人もいる。

030814_051044
早朝のキャンプ地横の通路兼駐車スペース。

アルミボートを積んだバサーの車が多く停まっていた。

本当は駐車場は別にあるが、テントサイトまで近いのでここに停めてしまうのだ。
030814_140037
混雑しているキャンプ地。

ぐるっと周囲に張っているが、そのうちに真ん中にもテントが立ちはじめた。

さすがお盆休み。
030814_071325
朝一は、実績のあった「塩口船溜まり」の河口。

030814_071331
目の前のレンタルボート屋の桟橋から、アルミボートが次々に出船していった。

さすがお盆休み。
030814_071140
やっぱりここは釣れる。1尾目。

35cmほど。
030814_071432
エコギア・カーリーテール、スプリットショットリグ。

12日と同じように、ウィードに絡めた釣り方が効いたらしい。
030814_072719
続けて、2尾目。

30cm弱。

030814_072910
ZOOM・ブラッシュホッグ、テキサスリグ。

ウィードをすり抜けて引いてきたら釣れた。ウィードに絡まってしまうと釣れない。
030814_085657
河口から歩いて、残存湖側の東でも試してみた。

樹木の切れ目から水辺に出ると、ゴロタになっていて良さそうだが釣れず。

人が増えたし、さっぱり反応がなくなったし、暑いので、とりあえずキャンプ地へ戻った。
030814_132537
昼めし後、先日買ったばかりのウェーダーを試着。

030814_132603
さらに、フローティングベストも着て、ウェーディング時に歩いたりキャストしたりできるか確認。

何やってんだか。

030814_173846
夕方から一人で、西部承水路の北部のB2水門へ。

Nyは途中の「ポルダー」で降ろしてきた。

水門はたいてい誰かがいるのだが、たまたまここは空いていた。

たぶんこのあたり
030814_173829
水門内に水が流れているのを見て、もしかして!と思い、左手前の水門ギリギリのゴミのそばにワームを落とした。

それも少し離れた位置から、自分の姿が見られないよう注意しながらキャストすると・・・
030814_173446
いた!

とにかく狭い場所だった。フッキングした後、 アワセる余裕もなければ、暴れるバスをおとなしくさせる場所もないので、一気に引き抜いた。けっこう重かったが、なんとかなった。

今日3尾目。
030814_173602
なかなかのサイズだったので計測してみると、43cm。

よくラインが切れなかったものだと。

はじめて八郎潟へ来た3年前に、まったくの初心者ながら40upを釣り上げたのも、こういう水門の中だった。
030814_184900
このあともこの水門周辺で暗くなるまでやったが、まったく反応なし。

途中、ウェーダーのカップルが入水してどんどん見えないところまで行ってしまった。意外に浅いらしい。

Nyのことがあって急いで戻った。

【本日の釣果】
塩口船溜まりの河口…2尾
八郎潟西部承水路北部の水門…1尾


 ウェーダーの人が奥(南)のほうまで歩いていったのは、あとでポイントマップを見てわかったのだが、ちょうどこのあたりの南側から承水路が狭くなっていて、アシ際なら歩いていけるほど浅くなっているらしかった。

  急いで納竿したのは、暗くなったのと、さっぱり反応がないから、というのもあったが、もうひとつ。Nyが「ポルダー 潟の湯」を出たというメールがあり、もう少ししたら迎えに行くと返信したのに、一人でキャンプ地まで歩いて帰ってしまったからだった。

 このあたりは周囲全部が田んぼ。人家はまったくない。道路を走る車は暗くなれば時速100kmくらい平気で出していくのに、歩道もない。道路の照明もほとんどない。ポルダーからキャンプ地まで約2.5kmとはいえ、暗くなってから一人で歩くのは危険だ。

 水門で片付けているとさらにメールが来て、タクシーの運ちゃんがタダで乗せてくれたからもうキャンプ地に着いたとのこと。

 急いでキャンプ地に戻り、事情を聞いてみた。手持ち金額がわずかだったため入浴代と飲み物代でなくなってしまい、心配して声をかけてくれたタクシーの運転手に説明したが「家に帰る途中だから、金なんていらない。乗りな〜」と。

 Nyいわく、帰りの道の途中に「潟の店」に寄って帰るつもりだったから、遠いとも不安だとも思わなかったとか。潟の店は大潟村の産地直売センターで、広い敷地に照明が明るく、トイレや自販機コーナーは24時間開いている。

 まあ、良かったよかった・・・。

 これを読んでいる人は気づいたかもしれない。Nyはこの日ポルダーで風呂に入ったので1日おきに入浴。ボクは前の日もこの日も入っていない。汗と虫除けスプレーと日焼け止めクリームにまみれても、こういうキャンプ生活していれば3日くらいは風呂に入らなくても平気なのだ。ひとつには、金がもったいない。二番目には、時間がもったいない。ボクは長風呂なので、風呂で1〜2時間費やすなら釣りしてるかさっさと晩飯食べて寝てしまったほうがいい。三番目は、着替えの下着が豊富ではないのだ。風呂に入って下着を換えないのは言語道断。かといって洗濯は面倒だし。念のために、洗濯洗剤は持っていたが。

 夜、キャンプ地で。たくさんのキャンパーが炊事場に出入りして、同じタイミングで洗い物や調理の準備をしていると、あいさつしたり話しをしたりすることがある。たいてい、どこから?何泊?これからどこへ?お!バスを狙ってですが、同じですよ!釣れましたか?・・・。そんな内容だ。

 ボクはあちこち旅しているので、旅先でのキャンパー同士の会話に慣れている。中でも豪華なキャンプ道具を持ったファミリーキャンパーよりも、ストイックな貧乏系ツーリングライダーやチャリダー(自転車旅行者)と話すほうが楽しい。

 この夜、ふと男性ライダーと話すことがあり、ボクと出身地が近いということで仲良しになった。となりのテントだったので、夕食後に酒を持ってボクらのテント前まで遊びに来た。

 この時、Nyはボクのベイトリールのバックラッシュ(糸がもつれて爆発しているような状態、ひどいときは糸を切らないと使えない)を直していた。Nyはバックラッシュを直すのが楽しいという。普通の人は細かい作業だし面倒なのでできる限りやりたくない。

 ライダーの男性はよく話しをする人で、北海道から南下している途中でここに寄った。またさらに南下していくとか。ボクも北海道をまわったことがあるので、旅情報で盛り上がった。しかしさすがに話が長く続きすぎた。いい加減に終わりにしてテントに入りたかった。でもNyのバックラッシュ直しもなかなか終わらず、ライダーの男性の話も終わらない。夜風は寒いし。

 またも早寝ができなかった。


【翌日へ】

▲UP