夕暮れの雷雨からはじまった大雨は一晩中続いた。
テントが心配で何度も起きてみると、タープがあるので今までのように頭上からの雨漏りや内側の湿気の水滴はなかった。しかし、明け方に気がついたのは、床面からの水の浸入だった。
テントの床面が汚れるのを防ぐのと、冷気が直接当たらないように、テントの下には緑のシートが敷いてあったのだが、そのシートとテントの床との間に水が大量に貯まってしまい、その水がテントの床から漏れ出してテントの中を水浸しにした。
いったん濡れてしまったものは仕方ないので、朝はゆっくり眠ることにした。幸いにもエアベッドがあるから、床上浸水してもベッドの上は平気なのだ。
遅い時間に起き出してみると、いつの間にか雨は止み、晴れ間が出てきた。これを機会にテントの中のエアベッドなどの荷物を外に出して、タープの下からテントを引きずり出し、広場の中央に裏返しにして干した。
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