はじめての犬連れキャンプなのだ。準備しておくことが多い。

　そして、いろいろと策を練る必要があった。

　オレの車ではNyの愛犬コル（仮称）（大型犬）が車内で大人しくしていない。コルはまだ子供（図体はしっかりデカいが）なので、落ち着きがないのだ。

　しかしNyの車は小型車なので荷室が狭くて、コルの動きが制限されて大人しくしているらしい。またNyの車の内装は簡潔で、余計な内張りがないので、コルの毛が着かなくて便利だ。

　そのためNyの車で行動することになる。だが、オレとNyの住処と目的地はまるで三角形のように離れている。だから途中でオレとNyは車で合流し、オレ号は「然るべき所」に停めておいて、Ny号にオレとNyとコルが乗っていくのが都合がいい。経済的な事情や運転交代のことなど、いろいろ検討した結果、こうなった。

　とはいえ、問題がないわけではない。
(1)どこに5日間も駐車するか？
(2)キャンプ道具や釣具などの荷物がNy号に積めるか？
(3)Ny号が遠距離高速クルージングに耐えられるか？

　ギリギリまで事前調査をしたが、最後はいきあたりばったりってことで。解決策はおいおい明らかになるだろう。

　ちなみに、今回の遠征に先立ち、いろいろ買い物をした。

　金曜深夜に東京を出発。

　東北道を北上し、明け方に某ICで降りた。駐車スペースを探して周辺を探索。あらかじめWeb地図などで狙いをつけておいた某所に行ってみた。

　２番目の候補地に向かい、Nyが到着するのを待った。

　Ny号が到着してから話し合い、荷物の移動などをしていても怪しまれないと思われるので、この場所に決めた。

　『木は森の中に隠せ』

　目いっぱいの荷物を積んだNy号（1100cc）で、いざ出発。

　あいにく東北道には横風が吹いていた。ただでさえ空気抵抗値の高いNy号に、ルーフボックスを載せ、荷物満載状態だから、フラフラしながらの高速走行だった。

　眠いし、あまりスピードを出せないし、精神的体力的に疲れ果てて、やっと目的地に到着した。

　秋田県大潟村の「南の池記念公園」。オレはこれで４度目の訪問。八郎残存湖と西部・東部承水路に囲まれた通称「八郎潟」と呼ばれる中にある。