2004年7月17日(土)-19日(月)

ランカーを求めて西へ!−琵琶湖遠征 2日目

滋賀県:琵琶湖、宿泊地:リゾートイン サン八代





 遠征2日目。琵琶湖北部の宿で。

 どこかで目覚ましが鳴っていた。「電気つけてくれ」というbabiの声。たぶん先に起きたkiyonに言ったのだろう。点いた照明が眩しくて起きると、窓の外は真っ暗。

 眠い。完全に寝ぼけモード。早寝早起きの生活リズムに慣れないオレとしてはどうにもダメだ。徹夜と釣行の疲れが出ている。それでもなんとか布団から出て、動き出した。babiとkiyonはテキパキと動いていた。

 4:00。荷物をまとめて宿を出発。近くのコンビニで朝食の買い物。

 北上して向かう先は、昨夕試した「黒土崎」。昨夕は雷に中断されて移動したが、宿から近いし今まで試した中でロケーション的に有望ということで、貴重な朝イチに選択した。

 黒土崎の岬の近くでも、こんな暗い時間からすでにバサーを数人見かけた。このあたりを攻める陸っぱりバサーは、クリアウォーターでは明るくなると釣れないことを熟知しているらしい。

 せっかくの朝イチなので、気合いをいれてウェーダーを履いた。これで多少でも前へ進んでいける。といってもこのあたりは急深な地形のため、すぐに進めない深さになるのだが。

 昨夕停めた場所には車が2台。まさかバサーの先行者か?

 いや。昨夕この場を離れるときに見かけた車だった。バサーでなく、水遊びしながらバーベキューといった感じのグループだったと思ったが…。まさかここでキャンプしたのか?と水辺へ降りていくと、その時のグループらしいテントサイトがあった。

 ちょうどこの場所だけはバサーはいなかった。

pic_040718_044702
昨夕キャストしていたわずかな平地にテントサイトができていた。

この近くで釣行開始。


 3人とも適度に距離をとって、沖へ向かってひたすらキャスト。

 オレは一番左方向へ。するとさらに左の岸には別の陸っぱりバサーの姿が見えた。なので適当に中間ぐらいの位置から少しずつ沖へ歩いてウェーディング。

 大きな岩が多いので歩きにくい。胸近くまで水位がある場所で岩から降りるとウェーダーから水が入ってしまう。また波がきても浸水する。しかしそれを気にして下がっていたら、短パンのサンダル・ウェーディングと大差ないくらいの距離になってしまう。微妙な立ち位置をキープしながら、キャストを続けた。

 沖へキャストしてブレイクやウェードを探すのだ。ブレイクの向こうの深みにいる、もしくは回遊してくるのを信じて、キャロを投げつつけた。

 反応がない。

 そのうち、岩に引っかかってラインが切れてしまった。キャロのリグを作るときには20LBくらいの太いラインを使うのだが、それでも切れた。リグるのが面倒なので、いったんbabiやkiyonのほうへ戻った。

 2人にも反応がないらしい。その後もいろんなルアーやリグを試すが反応がない。そのうち雨が降り出した。少し雨宿りして止むのを待ったが、この場所を見切って移動することにした。

 朝イチで、一番有望そうなポイントが釣れなかったときは、その日はマイナス思考になってしまう。

 このあと、ひたすら移動を続けた。

pic_040718_061330
すぐに雨は上がった。

雲がかなり低い位置に見えた。


 琵琶湖最北部から東岸沿いに南下。

 途中で良さそうな水門を見つけて試したりもしたが、さっぱりダメ。7時前には今日一日釣れる気がしなくなっていた。

pic_040718_082940

彦根。

かの有名な鳥人間コンテストのプラットホーム。

(↑場所はたぶんこのあたり

 琵琶湖の東岸に沿って、ひたすら南下。

 湖岸の道路から見えたあちこちの浜では、マリンジェットや水遊びをしている人ばかり。バス釣りをするような雰囲気では、まったくない。

 それでもただドライブしているだけではムダに時間が過ぎてしまうだけなので、本湖と内湖というか漁港のような入江とつながる水路のある場所で車を停めた。

 kiyonは車中で爆睡。オレとbabiがロッドを持って出陣した。

pic_040718_113236
内湖側。

流れもあってちょっと良さげ。
pic_040718_113309
道路下の、本湖とつながる水路のキワで釣れた。

しかしチビサイズ。
pic_040718_113606
ゲリヤマ・カットテール、ダウンショットのワッキー。

こんな釣りをしに琵琶湖まで来たのではないのだが…。

pic_040718_115600
本湖側はさっぱり反応なし。

公園風になっていて、芝生の上に見える集団はピクニックかバーベキューらしい。

(↑場所は思い出せないが、琵琶湖南東部の観光客が多いところ)

 さらに移動。湖岸の道路は車が多くゆっくりとしか進まない。琵琶湖の最南端を折り返し、大津市の市街地へ。

 こりゃもうダメだなと、やる気をなくしたオレたち3人は「はなまるうどん」を食べた。

 そこで突然の雨。これで少しは釣りやすくなるかと思ったら、すぐに止んでしまった。

 駐車場でナビを見ながら、付近の池に行くことにした。住宅地の中にある池ばかり。そんな池にバスはいるのだろうか。

pic_040718_135732
本湖側はさっぱり反応なし。

公園風になっていて、芝生の上に見える集団はピクニックかバーベキューらしい。

(↑場所は思い出せないが、大津市内の住宅地のどこか)

 住宅地の真ん中だしバスがいるのかどうかも不明なので躊躇していたオレとkiyonを尻目に、気にせずロッドを出したbabiがコバスを釣り上げた。それを見てオレたちもやる気になり、フェンスを乗り越えたりして、思い思いの場所に散った。

 しかし、babiとkiyonがかろうじてコバスを釣っただけ。イカンいかん、こんな釣りをしに来たのではない。

 カーナビを見ながら付近の池をいくつか偵察している間に雨が降り出した。雰囲気のいい池だが、コイ釣り師が独占しているのか「組合員以外の釣り厳禁」と書かれた看板があってやる気を削がれた池の空き地に停めて、車中で雨宿り。

 車内の空気は重かった。まったく満足できるような釣りができない。唯一良かったのは初日の朝イチだけだった。

 夕方が近くなってきたので夕マズメを狙ってどこかへ行こうとポイントを絞った。ここから近くてウィードが多くランカー実績のあるところ。

 そこはまさに大津市の中心街だった。大津プリンスホテルが建つ公園の水辺全体がポイントらしい。「なぎさ公園」とか「由美浜」とか「におの浜」とか呼ばれるあたり。

 実に不思議な光景だった。有料駐車場にぎっしり車が停まっているような街なかの公園の石畳みに何人ものバサーが立ち並び、その後ろをファミリーやカップルが歩いていく。上を見上げるとシルバーの半円柱のビルが建っている。

 こんな場所で本当に釣れるのか?しかしバサーが多いならバスはいるのだろう。

pic_040718_172349
左に見えるの近代的なビルが大津プリンスホテル。

水はクリアだが、トロロ藻が多い。

pic_040718_172343
ファミリーバサーやカップルバサーばかり。

アクセスの良さと足場がいいからだろう。
pic_040718_172721
とにかくキャロを遠投してズル引き。

しかしブレイクまで届いてないみたいで、遠投したつもりでもあまり飛んでなかった。

(↑場所はたぶんこのあたり

 近くにいたファミリーバサーのパパバサーが釣り上げていた。30cm台前半。センコー、ノーシンカーらしい。

 実際に釣れた姿を見たからバスはいなくはないが、激スレだろう。それにこんな場所でランカーバスを釣り上げたら一躍ヒーローだろう。

 まったく反応がない。狙うものがないので集中力が続かない。キャロとロッドのバランスが悪いのか遠投できない。釣れる気がしない…。

 夕暮れになる前にやる気をなくし、撤収することにした。ここで今日は納竿なのだ。

 今夜の京都発の新幹線でkiyonが帰京するのだ。どうしても仕事の都合がつかず、ひとりだけ先に帰る。そのため京都へ移動した。

pic_040718_182532
市街地での渋滞の中、ふと見かけた銭湯。

付近も古い建物が立ち並んで雰囲気良かった。


 大津には路面電車が走っている(京阪電気鉄道)。市電のある街は古くからの建物が残っていたり、味のある風景が街のあちこちにある。大津もそうだった。

 国道1号線を通って京都市へ。まだ少し時間に余裕があったので京都駅へ向かう前に風呂に入ることにした。

 車中で携帯を駆使して日帰り入浴施設を探し、見つけ出した。携帯のWeb機能とカーナビの住所検索機能があればこういう施設を見つけ出すのは容易い。

pic_040718_200737
街なかによくあるスーパー銭湯と思ったら温泉だった。


 「京都桂温泉 仁左衛門の湯」は漫画喫茶、焼肉店、居酒屋と一緒になった複合施設だった。風呂から出てすぐに焼肉の臭いに包まれるのはちょっとカンベンだった。激混みだったし。

 しかし、風呂内にはいくつもの浴槽があり、狭い中にも立体的な設計で露天風呂を各種取り揃えた作りの巧さに感心してしまった。それにこんな外見だが、ちゃんと天然温泉(ナトリウム系)なのだ。

 さっぱりしたのでメシ。

pic_040718_203612
こってりたっぶり系のラーメン。


 メシは途中で見つけた「ラーメン 横綱」に決めた。オレの実家の隣市にも店舗があり味を知っていたので、濃い味好きなbabiたちに薦めたのだ。

 kiyonはもう帰るだけなのでビールを飲み始めた。というか確か風呂でも早々と飲んでいたような気がする。babiはラーメン大盛に挑戦して見事に打ちのめされていた。ここのラーメンは細麺なのに量が多いのだ。とんこつ醤油系、油が多くこってり、だが臭さは控えめ。

 ちょうど、新幹線の時間になった。京都駅へ。

pic_040718_211333
京都タワー(だと思う)。

pic_040718_211341
景観条例との兼合いでデザインが問題になった、京都駅ビル。


 京都駅でkiyonに別れを告げて、オレとbabiは琵琶湖へ向かった。こんなに釣れないのなら、さっさと新幹線に乗って楽に帰るkiyonが羨ましくなった。

 babiはずっと運転してどっぷり疲れていたので、オレが運転交代した。カーナビでマキノ町の宿を目的地にセットして、知らない街の夜道をひた走った。

 帰り道のルートはよく覚えていないが、琵琶湖の西側をひたすら北上した。その間、babiは寝たり起きたりしていた。

 途中、トイレに寄ったコンビニの駐車場でbabiが
「あの車の若い連中、これから風俗行くみたいだ。そのての雑誌をみんなで見てた。この地域は有名らしいよ」と教えてくれた。古い建物が残る地方都市ならではの後景なのだろうか。

 オレも眠かったが、知らない町の空いた道を走るのは好きだから平気だった。それよりも宿の清算が気になっていた。遅い時間に帰ると宿の人が寝てしまい清算ができない。それでは朝早い出発ができなくなってしまう。途中で宿に電話を入れておいた。

 遅い時間、確か23時くらいだったろうか、宿に着くとすぐに清算してもらった。

  そしてすぐに寝た。目覚ましは4:00にセットした。


【本日の釣果】
 琵琶湖…1尾

□⇒翌日へ⇒□




HOME