2004年7月3日(土)-4日(日)

桧原湖遠征−ボート&テント泊

福島県:桧原湖、宿泊地:松原キャンプ場





 前日は徹夜&まる1日の釣行ですっかり疲れて、枕が替わると寝つきが悪いオレでもすぐにぐっすり眠っていた。

 誰かに起こされて目を覚ますと、まだ暗い。テントの外に出ると、空は薄っすらと明けかかっていた。朝食も食べずに急いで支度して、半そでTシャツだけでは少し涼しいのでカッパを着て出発。

 nyoは起こしてもテントから出て来ないので置いていくことにした。オレとkotoが同乗し、kon氏はひとりで、キャンプ場の桟橋を4:00過ぎに出船。

 警戒心が強くて眼がいいスモールマウスバスは、明るくなって付近の様子が見えると人やボートの気配に敏感になって釣りにくくなるのだ。だから明るくなる前、そして他のボートが来る前に始めたかった。レンタルボートの出船は5:00だから、その前にポイントに着いていなければ、と気持ちが急いだ。

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未明から急いでポイントに向かう。

朝一の高活性時にどうしてもミノーで釣ってみたくて、アシュラOSPを準備した。


 明るい時間では小さなワームでしか釣れない渋い状況だが、夜が明けきらぬ時間ならハードルアーにも反応するはず。そしてスモールに効果が高いといわれるミノーで釣りたい。今回のために用意してきたアシュラで釣りたい。

 こんな時間でもボートがいくつも浮いていた。レンタルじゃない自分のボートやオレたちみたいに2日間借りれば好きな時間に出せるのだ。

 岸沿いなら小さいサイズが釣れるだろうが、ここは沖めで勝負。ハードルアーでデカいのを狙うためには、水深のある場所から表層近くまでダッシュしてくるような高活性のスモールを探すのだ。

 昨夜のポイントへ向かう途中、静かな湖面がざわついていた。波紋と魚の動きらしいものが見えた。ちょうどそこは、前日釣れた沖のポイントから近い。魚群探知機を積んだバスボートが念入りにやっていた沖の場所と島のはじを結ぶライン上。つまり湖底に変化のあるエリアなのだと確信した。

 そのあやしい湖面に向かって、離れた位置からアシュラを遠投し続けた。離れた場所でヒットするとアタリがわかりにくいので慎重にリトリーブ。

 そして、ついに重みを感じた!よく引く!よく走る!

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素晴らしい!狙ったかいがあった。

はじめてミノーでスモールが釣れたのだ。うれしい〜♪

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サイズは28cm。

残念ながら30cmには届かなかったが、釣りたいルアーで狙って釣れて満足。


 やはりこのポイントはあやしいポイントだったかのか、たまたまワカサギなどの群れを追って来ていたのかもしれない。

 しかし、沖でハードルアーで釣れたのに、サイズアップできない。30cm以上のサイズはどこにいるのだろう?

 このあと明るくなって陽が昇ると、昨日と同じワームでしか釣れない渋い釣り方になってしまった。

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5:00。

磐梯山だけが朝の陽射しを受ける、美しい光景に出会った。

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本日2尾目。

岸から2-3mのあたりで。

リグは前日からずっと同じ、チューブワームのダウンショット。
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3尾目。

個体によって目が赤いヤツと茶色のヤツがいるみたい。


 そして、kon氏に声をかけたあと、nyoを起こすのと朝メシのためキャンプ場に戻った。なんとなくバッテリも弱くなっていたし。

 テントに戻るとnyoは起きていて、桟橋からやったら釣れたそうな。

 すっかり陽が昇って他のボートもやって来たので、これから先は急いでも仕方ない。のんびりと朝メシを準備したり、それぞれ行動。

 kon氏は遅れて戻ってきた。kotoは水辺の木製ベンチに座って何か書いていた。nyoは子犬を探しに行ったがいなかったので、オレのワームを使って同じリグを作りはじめた。

 オレはメシ食ったら、再出撃の準備。しかしkotoはもう少しのんびりしていたいという。nyoがやる気だったので一緒に同乗することにした。前日とペアを替えたことになる。

 未明から使ったバッテリが弱くなってきていたので、前夜から充電していたバッテリと交換した。桟橋からボートへ重いバッテリを積み替えるのだけでも大変。ちなみに、今回このキャンプ場を選んだのはバッテリチャージャーがあることが決め手になった。

 キャンプ場の主人から、桟橋前のワンドを出て左方向にある巨大な水門の周辺で大物が釣れると聞いて、その方向へ向かってみた。

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4尾目。

水門方面で釣ったのに、どうしてもチビサイズ。

水門方面は人が少ないのだが、ちょっとイマイチな感じ。
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キャンプ場前のワンド。

ここを通り過ぎて、イカリ潟の方向へ向かった。


 前日と今朝一番に釣れた沖めのポイントへ行ってみた。水深のあるところで釣れるのはデカいというのを信じたいからだ。

 明るくなって水中の様子がなんとなく見えた。深いのにウィード(水草)が多いのだ。島の端から沖の岩までを結ぶラインでブレイク(かけあがり)があり、そのラインに沿って魚たちが回遊しているのだと思う。

 少し波があってすぐに流されてしまうが、とりあえずそのあたりにボートを留まらせるよう細かくエレキを動かしながら、キャストした。イメージとしては深い湖底まで沈めて、細かくシェイク。そしてしばらく停止。またシェイク。

 慎重にアタリを感じるために集中した。この時間になると大型遊覧船やレジャーボートが走り回って、ひんぱんに引き波がある。そんな引き波にボートが揺らされると集中できない。それでも波がいくらか治まっている間はロッドやラインに集中した。

 すると微かな違和感を感じた!

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しかし残念ながら、上がってきたのは20cm台の平均サイズ。

5尾目。


 沖から深いところを狙うには、他の船の引き波がジャマをする。そんな苦労をして深いところから釣り上げてもサイズアップしないのだ。苦労が報われないので、あきらめて島周辺の岸まわりを狙うことにした。

 イカリ潟から北方向の島へ移動。

 それにしても引き波が多い。レジャーボートが走りまわって、危なくて仕方ない。湖での遊び方にはいろいろあると思うが、もう少し小型のボートに対する配慮をしてくれてもいいのではないかなぁ…。

 kon氏とkotoペアも来ていて、相手が見えるか見えないかの距離で、それぞれに行動した。

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6尾目。

島まわりの入り組んだ場所で、やっぱり岸から2-3m。

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7尾目。

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8尾目。


 後席のnyoにもぽつりぽつりと釣れていた。

 レンタルボートの返却時間は17:00。この時点で15:00前。キャンプ場までの帰路とテントの片付けなどを考えると、そろそろ戻る時間だった。

 キャンプ場方面へ戻りながら、途中で岸に寄って釣り。

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ん?大物か?と思ったのに、やっぱり20cm台。

9尾目。

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15:30戻り方向へ。ひたすらエレキのペダルを踏み続けるオレの後ろ姿。

これで今回の釣行が終わり。


 キャンプ場桟橋に到着し、今回の釣行の納竿とした。

 kon氏とkotoペアは先に戻っていて、沖縄好きのkon氏は泡盛を飲んで、テントの中で昼寝していた。

 そんなkon氏を起こして、テントの片付け。撤収開始。

 すると、キャンプ場の主人がやってきて「ボート返しておきましょうか?」。ぜひ、とお願いした。渡船で曳いて先にレンタルボート屋に返却しておけば、帰りがスムーズだ。支払いは先に済ませてある。

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テントの撤収を済ませると、コーヒー飲んだり、メシ食ったり、荷物片付けたり。それぞれ思い思いの行動。
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17:00過ぎ。

渡船に荷物を積み込んで、キャンプ場桟橋を出発。

これで桧原湖とお別れ。


 長峯船着場に到着すると荷物を桟橋へ降ろした。ここでひとつ気づいた。フローティングベストが残っていた。レンタルボート店でフローティングベストを3人分借りていて、そのベストはボートと一緒に返さなくていけないのに、ボートだけ先に返してしまったのだ。入舟に行ってベストの返却と、車のカギを受け取った。

 桟橋で入舟キャンプ場の主人にお礼と別れのあいさつ。

 車を荷物に積み込んで、オレ号とnyo号の2台で出発。風呂を目指した。

 キャンプ場の主人から聞いて割引券もいただいた旅館の日帰り入浴は安くて良いのだが、どうみても休憩所でのんびりできそうな感じではなかったのでヤメ。少し離れた、新しい日帰り入浴専門の施設へ向かった。

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「猪苗代アルカリ温泉 布森山の湯」で入浴。

手前の赤くて小さくて四角い車がnyo号。


 この「布森山の湯」は公式サイトはないようなので、個人ページその1その2

 babi氏からも推薦があったように、新しく清潔感のある温泉だった。泉質が薄い感じなので温泉の効能を求める人には向かないが、今回のオレたちのようにとにかくゴシゴシ洗ってきれいになりたい人に向いていた。休憩所も広くてゆっくりできたし。

 この風呂にはひとつ珍しい機能があった。洗い場のシャワーはたいてい押しボタンで一定時間だけシャワーの湯が出る方式だが、ここのは蛇口のところはレバーでシャワーの手元に押しボタンがあった。ボタンを押しながらシャワーヘッドを持っていればずっと湯が出るので、頭を洗いながら何度も押しボタンを叩く必要がなくて便利だった。今まで日本全国あちこちの日帰り入浴施設に入ってきたが、この機能はぜひ採用して欲しいぞ。

 nyoは国道を使って帰るので、猪苗代磐梯高原ICに向かう途中で分かれた。オレたちは行きと同じように磐越道→東北道→外環というルートで帰途へついた。

 そういえば、kon氏に釣果を聞くと、はじめてのスモール釣行なのに、かなり数釣りができたらしい。 kon氏はルアーやサイズに余計なこだわりがなく、ひたすら釣れるところで釣れるワームを選んでたくさん釣って楽しんでいたそうだ。数はオレより多かった。


【本日の釣果】
 桧原湖
 スモール…9尾

【2日間の釣果】
 スモール…15尾
 ラージ…1尾
 計…16尾

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