Update:2001/08/02
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「北の国から」ロケ地 富良野・麓郷の森 人の多さに驚いた |
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麓郷の森の駐車場は車でいっぱい | 「北の国から」で使われた“五郎の丸太小屋” |
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ロケ収録当時のまま保存されている古い建物 | “五郎の石の家”収録続行中で近づくことはできない |
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9月からロケ開始とのこと | 倉本聰の直筆 ロケ地の現状保存を呼びかけ |
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鳥沼の駐車場 オフロードバイクが並ぶ | 鳥沼キャンプ場 凄まじいテントの過密状態 |
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キャンパーにも「へそ祭り」参加者募集 | 無料キャンプ場で必ず見かけるアルバイト求人 |
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富良野を通る観光列車 中でバーベキューができる | 中富良野「彩香の里」のラベンダー畑 |
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丘の斜面から富良野の平地が見える | ラベンダーなど花畑 あまり天気が良くない |
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色とりどりの花 以上「彩香の里」 | 中富良野森林公園キャンプ場 木立の雰囲気がいい |
占冠村にある道の駅での朝。 車内だから暖かいだろうと思い、毛布だけで 眠っていた。3時半ごろ、あまりの寒さに目が 覚めてしまった。フリースの上着を着て眠った。 暑くて汗だくになって目覚めると10時近かった。 車中泊をすると周囲の音が聞こえないためか、 ついつい遅くまで眠ってしまう。 それに、昨日は早起きをして疲れていた。 呆けながら、駐車場の様子を見ていた。 今日は土曜日。観光客らのクルマが停まっては トイレにいき、出発していく。 空は雲っていた。雨が降りそうな感じでは なかったが、雲の切れ間からも太陽は見え なかった。 道の駅のトイレで顔を洗い、今日の予定を 考えた。天気が悪い。そして富良野は週末の 観光客で混雑している。 でもここまで来たら、とりあえず富良野へ行き、 適当なキャンプ場に落ち着こうと考えた。 道の駅近くの小さなスーパーで買い物。 弁当、牛乳、パン、インスタントラーメン、 ヨーグルト。 駐車場で地図を見ながら弁当を食べて昼食。 R237を北上して富良野方面へ。 峠道が続く。先日通った道だった。 前回はかなやま湖へ行くため途中で国道をそれて 行ったが、今日は国道をまっすぐ進んだ。 途中、釣りに良さそうな渓流を何本も見かけた。 だが素通り。まずは富良野観光を済ませようと 思った。 富良野市に入るとR38と合流。クルマが増え、 ずっと列なって、のんびり走った。 布部駅近くで一般道544号に入り、山あいの道へ。 それでもクルマの列は続いていた。 向かった先は「麓郷の森」。 連続テレビドラマ『北の国から』のロケ地だ。 「五郎の丸太小屋」にある駐車場は満車に近く、 クルマを停めるのに一苦労だった。 歩くと、観光客の混雑ぶりに驚いた。 劇中では炎上焼失してしまう小屋だが、使用して いたセットは残してあり、一般に公開していた。 雑木林の中は歩道の径がめぐっていて、セットの 小屋やほかの用途の丸太小屋が点在していた。 クルマに戻って少し進み、「五郎の石の家」へ。 現在の劇中で使用されているセットのため、 小屋の近くには近づけず、展望台からセットの 全景が見られただけ。 現在進行形でロケ収録されているセットなので、 一般の人が近づいて状況が変化してしまわない よう配慮したものだ。 ここも、とにかく観光客が多い。自分も観光客 だが、平日に来ればもっとゆったりと見ること ができることを思うと、天気と今までの自分の 無計画な行動を恨めしく思った。 来た道を引き返し、国道へは戻らず、一般道 298号へ。田園地帯を抜ける、信号のない道路が 続いた。 鳥沼公園に着いた。道路から、単身用テントが 密集しているのが見えた。 「鳥沼公園キャンプ場」。ここは長期滞在の キャンパーが多く、特にライダーが多い。 何かの記事には“日本一、貧乏旅行者が多く 集まるキャンプ場”と読んだことがある。 駐車場には全国のナンバーを付けたオフロード タイプのバイクがずらっと並んでいた。 無料の狭いキャンプ場で、設備がきれいな訳でも、 ロケーションが良い訳でもない。 富良野市街地から10kmも離れていないため、 人気観光地の交通拠点に近くて便利な上、近隣の 農家のアルバイト求人があるので、長期滞在に 向いているらしい。 今週末は富良野で「北海へそ祭り」がある。 そのためか、バイクもテントも過密状態だった。 たまに浴衣姿のキャンパーを見かけた。ここから 集まって祭りに参加するようだ。 ここにテントを張るのは辞めた。 長期滞在してライダーたちと交流を深めるのなら いいが、今日はそのつもりはない。 R38に戻って富良野の市街地を抜け、R237から 中富良野町へ入った。 国道からそれて少し進んで丘の上に出ると、 花畑が見えた。 「彩香の里」という農場が経営する花畑で、 一般にも無料開放していて観光地になっていた。 駐車場に停め、ラベンダー畑や色とりどりの花畑で 撮影。空が曇って、いまひとつ鮮やかな感じでは なかった。 さらに山あいの道を進むと、突然、道路の両側に テントが見えた。 「中富良野森林公園キャンプ場」に着いた。 狭いテントサイトが道の両側にあり、溢れた テントが道路そばまで張ってあった。 炊事場とトイレが道を挟んであるだけの、小さな キャンプ場だった。 駐車場から近い場所はテントが張ってあり、 残るのは少し離れた場所しかない。 少し悩んだが、今日はここにテントを張ることに した。 クルマを路上駐車して荷物を降ろし、 また駐車場へ移動した。 ライダーなどは大きなバックに荷物がまとまって いるため運搬がラクだが、ボクの荷物はクルマの 荷室と屋根上のルーフボックスに積んでいるだけ なので、運搬が面倒だった。 3往復してやっと必要なものを降ろした。それ でも何か必要になるとクルマに取りに戻った。 このキャンプ場はファミリーキャンパーが多く、 ライダーは少ない。 それでもいくつか小型テントがあったので 「北海へそ祭り」を見に行っているのだと思う。 鳥沼とは雰囲気が違う。鳥沼公園キャンプ場に ファミリーキャンパーは似合わないし、たぶん 家族連れはイヤがるだろう。 ボクはどちらでも構わないが、今日は静かな キャンプ場で過ごしたい気分だったから 中富良野を選んだ。 それに、ラベンダー畑で有名なスポットも近くに あるので、明日の行動がラクになる。 夕食までの間、少し車内でPC作業をした。 ライダーが次々と出発して行った。 祭り見物に行ったのだと思うと行きたくなった。 夕食。 米を多めに炊き、ミネストローネスープの缶詰と 鯖の味噌煮缶詰を暖め、ふりかけ。 買い物をしていないので、保存食ばかりになって しまった。 こんな暗い時間に、大きな荷物を持ってテントを 張る場所を探しに来た人がいた。ボクの隣りの 場所に張ろうとしていたので、真ん中あたりに 木の根があることを教えてあげた。 その人は小型のガスランタンを2つ照らしながら、 小型のテントを張った上にタープを張り、 小さなテーブルとイスまでバッグから取り出した。 格好からライダーと思ったが、妙に荷物が多い。 夕食後、湯で温めて“ぬる燗”にしたカップ酒を 持って、そのライダーと話した。 秋田から来たライダーで、バイクが大型なので 多く荷物が積めるようだった。 夏休みの一週間を富良野で過ごすため、今日の 夕方にフェリーがついた苫小牧から富良野まで ノンストップで走ってきたという。 北海道は7度目で、もうあちこち走ったので 今回はのんびりとこのキャンプ場に滞在すると いう。そして明日「へそ祭り」に参加する予定。 一週間も何をして過ごすのか?と尋ねた。 祭りに参加して風呂に入るくらいしか考えて いない、去年もそうして5泊した、という。 ボクも祭りへの参加を誘われたが、見物するだけ にすると答えた。 本当は1泊で移動しようと思っていたのだが、 明日の夕方は祭り見物に行く気になった。 一度テントを張って荷物を持ち込むと、片付ける のが面倒になる。もう一泊ぐらいしてもいい。 明日はラベンダー畑と祭りを見て過ごそう。 晴れ間がのぞいてくれれば、美しいラベンダー畑 の撮影ができるのだが。 夜空を見上げると、薄曇りの向こうに月が見えた。 あまり期待できない。 こうやってテントの中でノートパソコンを叩いて いると、不思議と落ち着く。 炊事道具や寝袋など必要な荷物をテントに持ち 込んでいると、このまま滞在したくなる。 ノートパソコンの電源さえ、もっと長く持てば テント内で落ち着いて作業ができるのだが。 まわりのテントのファミリーやグループたちの 話し声が、夜遅くまで聴こえていた。 01/07/28 |
今日時点の総走行距離:
56,339km (スタート時50,216km)